アナログレコードを再生する時に、レコード盤の反りが気になった事はありませんか?
悩みの種になっている方もいらっしゃるかと思います。
回転のたびにアームが上下にフワフワと動く様子は精神衛生上もあまり良くないですよね。
今回ご紹介するAFI(Audio Fidelity Improvement)のFLAT.(フラットドット)はそんな悩みを解決するだけでなく、音質まで劇的に改善するサウンド・ハンターいちおしのアイテムです!
FLAT.はレコード・フラットナー&リラクゼーションというカテゴリーの商品で、第1の機能はレコードの反りや歪みの矯正です。
そしてもう一つの機能がFLAT.最大の特徴であるリラクゼーション機能です。
レコードは製造の段階で、不均一なテンションが内部に生じ、目に見えない歪みが少なからずできています。
FLAT.は極めて精密な温度管理で加熱および冷却を行い、レコード内部の不均一なテンションを除去し(=レコードをリラックスさせ)ます。
先月開催した『CS FIELDフェア』で初登場し、お客様もスタッフもその効果に大変驚きました。
実際の工程を見てみましょう。
ガラス製のプレートを開けると、2枚の厚手のマットが入っています。
このマットの間にレコードを挟み、フタを閉じます。
FLAT.には3つのモードがあります。
基本モードとなる『STANDARD』
レコード盤のリラクゼーションをメインとした『RELAX』
時間や温度をマニュアル設定できる『EXPART』
モードを選択するとヒーティングを開始します。
1時間程度かけてゆっくりとプレヒートしていきます。
プレヒートが完了するとAnnealing(焼きなまし)作業です。
今回の場合は59℃で1時間温めます。
Annealingが終了すると、冷却です。
冷却の作業は本当にゆっくりゆっくり、時間をかけて行われます。
お部屋の気温にもよりますが、だいたい3時間ほど。
冷却が最も大事な工程ではないかなと感じています。
『Done』と表示されたら終了です。
モードやその日の気温などでまちまちですが、1枚につきだいたい5時間くらい掛かります。
時間はかかりますが、基本的には一度このケアをすれば効果はずっと続くので大丈夫です。
参考として、私物ですがグニャグニャに曲がって針飛びしていたレコードを持っていたので試してみました。
before おせんべいのようにグニャグニャしています。
after 同じ盤とは思えないほどまっすぐになりました。
beforeの時はまともに音が聴けなかったので、音質の比較はできませんでしたが、針飛びすることなく最後まで聴けるようになりました。
音質の改善については聴いていただかないと分からないので、
サウンド・ハンターにて同じ盤を用意して、FLAT.のケアをしたものとしなかったもので比較試聴ができるように準備しています!
本当に驚くほど音質が変わります。
このダイアナ・クラールでの比較では、まずヴェールが2,3枚とれたかのように透明感が増し、ヴォーカルの息継ぎや口の開閉が明確にわかるようになります。
ベースも弦の振動がわかるほど輪郭がくっきりと浮かび上がり、さらに重心がぐっと下がりディープな低音が出るようになります。
残響音も最後まで丁寧に描写されるようになり、スタジオの広さが伝わるようになります。
この違いはぜひ多くの方に体感していただきたいです。
レコードで音楽を聴かれる方は必ず魅力的にうつるアイテムだと思います!
クラシックでも比較できる盤を準備しておりますので、お気軽に体験してくださいね。
本当にものすごく変わりますよ!